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writer : ac

【海外発!Breaking News】道路に捨てられた3本足の犬 新しい家族のもとで幸せに(ブラジル)

ひどく混乱しているようである。

その後、悶えているかのようなタンタンを残し、女は非情にもその場から走り去っていく。タンタンは車のほうに向かって歩こうとしているのだろうか、少しずつ前に進んではいるものの足がもたついていた。

『Telefe Noticias』によると、タンタンは偶然にもそばを通りかかった女の知人によって飼い主のもとに連れ戻されたそうだ。しかしその数時間後、今度はこの女の夫がアンダーソン・リベイロさん(Anderson Ribeiro)が運営する動物保護施設を訪れ、「道に捨てられていた」と嘘をつきタンタンを置き去りにしていったのだ。しかしタンタンに首輪がついていたことからアンダーソンさんは警察に通報し、男が動画の女の夫であることが判明した。タンタンを捨てた夫妻は警察の取り調べを受けており、動物虐待で有罪となれば、3か月から1年の懲役と罰金が科せられるという。

この動画は1月にSNSに投稿されて拡散し、「悪魔のような女。障がいがあるから捨てるのか。こういうやつは自分も脚を失わないと苦しみがわからないんだ」「この犬は顎を打ち付けた痛みより、心の痛みが癒えるのに時間がかかると思う」「この夫婦は動物を飼う資格がない」「思わず目を覆ってしまった。なんでこんなことができるのか」といった怒りの声があがった。

アンダーソンさんはその後、Facebookにタンタンの様子を何度か投稿しており、この動画が拡散した直後に約20人から「タンタンを是非引き取りたい」と申し出があったそうだ。しかしタンタンは前足の1本がないばかりか、もう1本の前足もうまく機能しておらず、アンダーソンさんは獣医と義足の可能性なども相談しながら、時間をかけて新しい飼い主の選定を行った。

動物保護施設を運営するアンダーソンさんとタンタン(画像は『Anderson Ribeiro FanPage 2020年1月14日付Facebook「foto tirada na semana passada por um amigo.」』のスクリーンショット)

アンダーソンさんは3月12日、Facebookにタンタンの新しい飼い主が決まったことを報告しており、カップルに抱かれるタンタンはとても穏やかな表情をしているのが見て取れる。アンダーソンさんはタンタンが新しい人生を歩みだしたことを喜んでおり、「タンタンに愛情をいっぱい注いでくれる飼い主が見つかって本当に良かった。これからまだ治療が必要だけど、タンタンはとてもラッキーだったと思うよ」とFacebookに綴っている。さらに「実はタンタンには、最終的に1500人から『引き取りたい』と申し出があったんだ。でも私の施設には障がいを持つ犬が40頭もいてね。タンタンは動画で注目されたけど、他にもこの地域では約6000頭の犬たちが温かい家を待っている。どうかタンタン以外の犬たちにも注目して欲しい」と述べ、障がいを持つ犬や捨て犬の保護を呼びかけている。

画像は『LADbible 2020年7月2日付「Disabled Dog Dumped By Owner Twice In One Day Finds Loving Home」(Credit: CEN)』『Anderson Ribeiro FanPage 2020年1月14日付Facebook「foto tirada na semana passada por um amigo.」、2020年3月12日付Facebook「Aff….o dia q todos perguntavam na pagina chegou…. o Tintin deu adeus as bolinhas!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

新しい飼い主と一緒のタンタン(画像は『Anderson Ribeiro FanPage 2020年3月12日付Facebook「Aff....o dia q todos perguntavam na pagina chegou....」』のスクリーンショット)

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