女優で活動家のエマ・ワトソン(30)が、グッチやサンローランなどの高級ブランドを傘下とするコングロマリット、ケリング社の取締役に抜擢された。エマは取締役のほか、ケリングのサステナビリティ(持続可能性)委員会の会長にも就任することになった。
フランスを拠点とするケリング社は、現地時間16日の株主総会でエマ・ワトソンが取締役に就任することが承認されたと発表した。今年3月に開催した取締役会では、エマの名前が候補として提案されていた。取締役にはエマのほか、中国のライドシェア(相乗り)企業「滴滴出行(ディディチューシン)」の最高経営責任者ジーン・リウ氏(Jean Liu)とスイスの金融機関「クレディ・スイス(Credit Suisse Group AG)」でCEOを務めたティージャン・ティアム氏(Tidjane Thiam)の2人も就任した。
エマはサステナビリティのコンサルティング企業「エコ・エイジ(Echo Age)」によるレッドカーペットイベント「グリーン・カーペット・チャレンジ」で、カルバン・クラインとコラボしたエコなドレスを着て参加、2016年のメットガラではペットボトルで作られたカルバン・クラインの多機能な衣装を着て参加するなど、サステナブル(持続可能)なファッションへの取り組みを積極的に行っている。さらにエマは、消費者がアパレルブランドのサステナビリティの評価を確認できるアプリ「Good on You」のサポーターでもある。
ケリング社は、サステナビリティに配慮した取り組みが行われていないとして度々批判に晒されてきた。そのため環境に関する活動を行うエマが、ケリングの傘下であるグッチ、サンローラン、アレキサンダー・マックイーンといった高級ブランドの環境への影響の監視を手助けし、