柴咲コウと言えば、フジ月9ドラマ『信長協奏曲』の帰蝶役やNHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』などで演じた凛々しいヒロインのイメージが似合うが、一方で農業や環境問題への関心が高く2018年7月には環境省の環境特別広報大使に任命された。その柴咲コウが4月30日、Twitterで「種苗法の改正」が進行していることを指摘して波紋を呼んでいる。
種苗法とは植物の新品種の創作に対する保護を定めたものである。現行の種苗法では新品種を作り出した人や企業は登録することで「育成者権」が認められ著作権同様に保護されるが、農家が種取りや株分けにより作物を育てる自家増殖は「農民の権利」として例外的に容認されている。
新たな種苗法の改正案では「優良な品種が海外に持ち出されないようにする」ことを理由に「登録品種から農家が種取りや株分けをすることを禁ずる」ことが組み込まれており、そうなると農家は自家増殖ができなくなり死活問題に繋がる。
その種苗法の改正案が大型連休明けにも国会の審議に入るとあって、一部の新聞が「種苗法改正 農業崩壊にならないか」「国民の命を育む食料の問題だ。コロナ禍のどさくさ紛れの通過は、許されない」と報じた。
そんななか、柴咲コウが「新型コロナの水面下で、『種苗法』改正が行われようとしています。自家採取禁止。このままでは日本の農家さんが窮地に立たされてしまいます。これは、他人事ではありません。自分たちの食卓に直結することです」とツイートしたところ、