このほど中国で密猟グループによる野生動物の死骸を警察が押収したが、その数が13000体以上もあったことでメディアの注目を集めた。密猟者らは販売目的のために野生動物を殺していたが、小型哺乳類の動物の死骸もあったため新型コロナウイルスを拡散させるのではないかという懸念もあったようだ。『Daily Star』『捜狐』などが伝えている。
中国吉林省の吉林市白石山森林公安局が、4か月間に渡る捜査により密猟グループの摘発に成功した。彼らは昨年11月から綿密な捜査を進めていたという。
当局は捜査を進めていく中で不審な車があることに気づき、運転手(名前はリュウとだけ伝えられている)を呼び止めて車内を確認したところ、袋に詰められたイノシシの死骸が見つかった。これをきっかけにリュウの自宅を捜査したところ、冷凍庫の中から13000体以上の野生動物の死骸が発見された。
その中には中国国家一級重点保護野生動物に指定されているクロテンやエゾライチョウもあり、他にもワシミミズク、フクロウなどの死骸が全て当局によって押収された。
また野生動物の死骸には撃たれた痕が残っており、当局はゴム銃(パチンコ)、鉛弾、7丁のエアガンなど505点を押収し、密猟に加わった27人の容疑者を逮捕した。
リュウは「野生動物は販売目的で殺し、後にエアガンなどは他の密猟者に売るつもりだった」と供述しているが、