悲しいことに富を得るため動物から角や毛皮などを奪い、その命を犠牲にしても心が痛まない者がいる。動物の現状を記録し写真や動画にして配信している団体がこのほど行った調査で、高級コーヒーとして知られる“コピ・ルアク”が製造される裏側でジャコウネコの悲惨な飼育状況が浮き彫りとなった。『Metro』『Moving Animals』などが伝えている。
日本では1杯数千円以上もするコーヒーで“コピ・ルアク”“ルアックコーヒー”という名で知られる嗜好品があるが、これはコーヒーチェリー(コーヒーノキの実)を食べたジャコウネコの糞から未消化のコーヒー豆を製品化したものになる。
主にインドネシア、ベトナムといった東南アジアの熱帯雨林に生息する野生のジャコウネコの糞から採取されており、国によっては1杯1万円以上もする高級なコーヒーだ。ところが最近、プロジェクト『Moving Animals』を進める団体によって、ベトナムで調査したコピ・ルアクの製造の裏側にある実態が報告され、メディアが報じることとなった。
同団体は動物の虐待などに関心を持ってもらうため、世界中の動物たちの様子を撮影したものをメディア、活動家やSNSなどに無料で提供するプロジェクトを行っている。
同団体が目にしたものは、コーヒー農園がジャングルから捕らえて飼育している数十匹のジャコウネコの姿だった。『Metro』によると、農園で飼育されているジャコウネコは密猟によって連れて来られたものだと伝えている。
ジャコウネコは衛生的とは言えない暗い檻に入れられ、