オーストラリアで生まれてまもない子供を亡くした女が人形を自分の子供だと偽り、児童扶養手当を不正に受給していたことが発覚した。この手当は市民の税金から賄われていることもあって非難の声があがっている。『Mirror』『Sunshine Coast Daily』などが伝えた。
豪シドニー在住のアリソン・クリスティー・メインズ(Alison Christie Mains、41)が連邦政府を欺き、不正に手当を受け取っていたとして6件の罪で起訴され、今月17日にシドニーのダウニング・センター地方裁判所に出廷した。
オーストラリアではセンターリンクと呼ばれる福祉政策を担当する政府機関があり、子供のいる家庭を経済的に支援しているが、アリソンはそれを利用して1998年から2013年の15年間にわたって不正受給をしていたため起訴されていた。
アリソンは1998年8月にシングルマザーとしてタイラー・マリー(Tyler Marie)という女児を出産しているが、その子は重度の障害をもっていたこともあり生後5か月で亡くなってしまった。ところがアリソンは娘の死去後、人形に洋服を着せて自分の娘だと偽り、児童扶養手当を受給し続けていたのだ。
その金額は児童扶養手当、家族税手当、母子家庭への育児支援金を含む20万オーストラリアドル(約1,520万円)にのぼるという。
彼女の弁護士であるマーティン・ベルンハルト氏(Martin Bernhaut)は、