昨今、人間が捨てたゴミを野生動物が誤って食べてしまう事態が問題視されているが、このほどアメリカのビーチでポイ捨てされたタバコの吸い殻を親鳥が餌と勘違いしてひなに与える様子を捉えた写真が人々の関心を集めている。『New York Post』などが伝えた。
米フロリダ州ピネラス郡のセント・ピート・ビーチといえば、これから夏に向けて多くの海水浴客で賑わう場所だ。そこには野生のクロハサミアジサシが生息しており、この時期はコロニーをつくって繁殖が行われている。
同州ラーゴ在住のカレン・メイソンさん(Karen Mason)は先月26日、そのクロハサミアジサシの写真をFacebookに投稿したところ、多くの人を驚かせた。そこには小魚と勘違いした親鳥からタバコの吸い殻を与えられるひなの様子が捉えられていたのだ。
ビーチで野鳥の観察や保護活動を行っているカレンさんにとって、これはとても悲しい出来事だったようでこのように記している。
「ひなは親鳥から吸い殻を与えられていました。私達はこのビーチを綺麗に掃除して、ビーチを大きな灰皿がわりのようにしてタバコを吸うのを止める時がきたのです。」
この投稿には多くの人が怒りを感じたようだ。「なぜ人間は利己的で他の生物のことを考えることができないんだろう」「私の農場にも吸い殻が捨てられることがあるけど、信じられない」「なぜ吸い殻を適切に捨てることができないのか理解に苦しむ」など、