親であればだれしも我が子の幸せを願うであろう。「辛い治療を受けている娘とできるだけ多くの時間を過ごしたい。仕事を続けながら、なんとか娘の力になれないものか…」米高校で務める男性教師のそんな願いを叶えてくれたのは、同じ州で働く教師たちだった。『Good Morning America』などが伝えている。
米アラバマ州在住のデイヴィッド・グリーンさん(31歳)とメーガンさん(29歳)の娘キンズリーちゃんは2018年10月22日、生後11か月の時に急性リンパ性白血病と診断された。それから6か月間、病院で3回の化学療法を受けたキンズリーちゃんは、あと2回の化学療法を受けた後に退院する予定になっている。しかしその後も2年間は通院が必要で、同じ治療を続けなければならない。
キンズリーちゃんの父デイヴィッドさんはマディソン郡ハンツビルにあるメイ・ジェミソン高校で歴史を教えており、フットボールのコーチをしている。キンズリーちゃんが化学療法を受ける時は仕事を休み、可能な限り娘と一緒の時間を過ごしてきたものの、3月中旬には病気休暇を全て使い切ってしまった。
キンズリーちゃんが入院する病院は自宅から2時間もかかるため、母のメーガンさんは仕事を辞めざるを得なかった。メーガンさんはつらい胸のうちをこう明かした。
「娘の治療はとても辛いものです。小児がんの研究はまだまだこれからで資金不足も問題となっており、キンズリーは大人と同じような化学療法を受けているのです。この治療による痛みや合併症も深刻で、私とデイヴィッドの2人でキンズリーのケアをしなければなりません。夫が病気休暇を使えないと、勤務ができない日の給料が支払われないばかりか、治療代をカバーする保険料の支払いも滞ってしまいます。」
考えた末にメーガンさんは3月20日、