障害を抱える息子に対する病院側の治療や対応に不満を感じていた母親は、もっと医療スタッフの気を引こうと自分の血液を息子に注射した。このほど、その一部始終を捉えた監視カメラの映像が法廷で公開されたことを『NBC New York』『The Sun』などが報じた。
2018年4月25日、米バージニア州フェアファックスに住む3児の母エリザベス・マローン(29歳)が児童虐待容疑で逮捕された。
テキサス州から引っ越してきたエリザベスの家族には会話が不可能な障害を抱えた息子(5歳)がおり、昨年4月にその男児が口と気管切開チューブから出血し、バージニア州イノーヴァ・フェアファックス病院に入院していた。2か月の間に予期せぬ出血が原因で7回の入退院を繰り返していたこの男児は、病院のICU(集中治療室)で治療を受けていた。しかし医師らは、適切な治療をしているにもかかわらず男児の容態が一向に改善しないことに困惑していたようだ。
そんなある日、看護師がエリザベスのシャツの袖に隠された注射器と、トイレにあった血の付いたナプキンを発見した。男児が故意に傷つけられていることに不安を抱いた病院側は児童保護サービスに通報し、男児がいる部屋に監視カメラを設置した。すると驚くべき光景が捉えられたのだ。
4月25日の映像では、病室にいるエリザベスがベッドに横たわっている息子の気管切開チューブと点滴静脈注射の管に自分の血液を注射している姿が映し出されていた。その後、警察に逮捕されたエリザベスは「私は息子に何もしていない」と話していたが、