世の中には他人の親切を利用したり、思いやる気持ちを平気で踏みにじる人が存在する。このほどイギリスに住む10代カップルが「妊娠」を理由に生活苦を訴えたところ、世間の同情を引き、多くの食料が寄付された。しかしこのカップルに「妊娠は嘘」という疑惑が持ち上がり、見知らぬ人々の親切を利用しただけの行為だったのではと『Metro』などが報じている。
リジー・メイソンさん(18歳)とトランスジェンダーの恋人ジェイディン・オーバーバリーさん(18歳)は、ウスターシャー州ウスターにあるホームレスのための宿泊施設を4か月前に出て、バーミンガムへとやって来た。その後はハウスシェアをしているが、日々の暮らしに困窮していることをFacebookに投稿した。
ジェイディンさんは「不安障害以外に肺や呼吸に問題を抱えていて、階段の上り下りでさえも困難な状態で、以前していたスーパーでの棚整理の仕事をするには不適切と医師から診断された。今は休職中だが、妊娠4週になるリジーのためにも食料を手に入れなければならない。ベネフィット(生活保護手当)は月に230ポンド(約33,200円)しか支払われず、家賃や安い食料、電話代、病院へ通う交通費などにあっという間に消えてしまう。3日間、何も塗らないトーストを食べ続けているが、妊娠しているリジーのためにもこのような状態で過ごさせたくない。食料を買うお金がなくて本当に困っている。助けてもらえないか」と綴って地域住民に呼びかけたところ、彼らに同情した多くの人々から卵やチーズ、バター、パンやフルーツ、ベーコン、その他日持ちする缶詰など、少なくとも2か月間は過ごせるだけの食料が寄付された。また、フードバンクの利用法や、食べ物のバウチャーを手に入れる方法などのアドバイスも寄せられ、カップルはメディアで喜びを露わにしていた。
ところがその後、