フジテレビの新月9ドラマ『トレース~科捜研の男~』が1月7日よりオンエアスタートした。第1話はアイドルのイベントに人の手首を加えた犬が迷い込むというショッキングな出来事から幕を開ける。
バラバラ殺人事件を巡り、主人公となる警視庁科学捜査研究所(科捜研)の法医研究員・真野礼二(錦戸亮)と新人法医研究員・沢口ノンナ(新木優子)そして警視庁捜査一課に配属されたベテラン刑事・虎丸良平(船越英一郎)を中心に主要キャラクターが登場した。
長年の刑事経験による「俺の勘」を捜査の基本とする虎丸は、「科捜研は捜査に口出しするな」と真野の考えを一蹴するタイプだ。一方、真野は鑑定やデータに基づく事実こそが大切で、刑事の勘など「キモチワルイ」と反感を持つ。そんな2人の激しい応酬にビビる新人法医研究員の沢口だったが、科捜研法医科長・海塚律子(小雪)から指示され真野と一緒に行動する羽目になる。
第1話から感じられたのは、錦戸亮が静かな情熱を燃やしながらどこか陰がある法医研究員・真野礼二のキャラクターを自分のものにしていることだ。
彼は昨年放送されたNHK大河ドラマ『西郷どん』で主人公・西郷隆盛の弟・西郷従道役を務めた。隆盛とは家族として故郷で育ちながら、やがて新政府で陸軍の要職につき西南戦争で対することになる難しい役どころである。
錦戸は表情で語るように演じるので、