メキシコで新年の伝統行事を祝う日に、10歳少女があまりにも悲しい遺書を残して自らの命を絶つという悲劇が起こった。少女は「母を不幸にしているのは自分」と自責の念に駆られていたようだ。『Mirror』『Metro』などが伝えている。
1月6日、メキシコではスペイン同様キリストにちなんだ伝統的行事が行われる。英語では「Three Kings Day(スリー・キングス・デー)」、スペイン語では「Día de Los Reyes(レジェスマゴス)」、日本語では「三賢者の日」と呼ばれ、クリスマスに生まれたキリストを祝うために東方から3人の賢者が祝いの品を持ってやってくるという説に倣い、メキシコでは人々がプレゼントを交換し合うという慣習だ。特に子供らにとっては、たくさんのプレゼントを貰うことができる特別な日になっているようだ。しかしこの祝いの日に、アグアスカリエンテスで悲劇が起こった。
午後10時18分頃、10歳の少女が自宅で首を吊っているという通報を受け、緊急サービスが駆けつけたところ、既に死亡していた少女のそばには遺書があった。その遺書は、あまりにも悲しい少女の思いが綴られていた。
「親愛なる三賢者さま。私があなたたちに唯一お願いしたいことは、私がいなくなった後、母を世界一幸せな女性にしてあげてほしいということです。私は生まれた時から母の人生に苦しみを与え、台無しにしてきました。父が家を出て行ったのは、私が原因。私が死んだあとは、母に穏やかになってもらって、あまり仕事も頑張り過ぎないようにしてほしい。私は母の幸せを何より望むから、自分の命を絶つことで母に素晴らしいプレゼントをあげようと思います。母はいつも私に『お前なんか生まれてこなければよかった』と言っていました。でも、私は母が大好きだった。ママ、大好きよ。三賢者は本当は存在しないことを知っているけど、私はママに素敵なプレゼントをあげるね。いつか私のことを思い出して、空の上でハグしてほしい。」
わずか10歳の少女が、