障害を抱える人にとって社会の厚い壁がある限り、世間の偏見や差別を乗り越えることは容易ではない。しかしアメリカに、多くの人をインスパイアし続けるひとりの男性がいる。生まれつきの重い障害を抱える彼には健常者の恋人がおり、「障害者への偏見がなくなる世界を目指して僕たちのことを伝えていきたい」と話している。『The Sun』『Mirror』などが伝えた。
ペンシルベニア州出身のシェーン・バーコウさん(26歳)は神経筋疾患の脊髄性筋萎縮症(Spinal Muscular Atrophy SMA)で生まれ、2歳の時から車椅子生活をしている。一生涯歩行不可能で普段の生活には家族のサポートが欠かせないが、持ち前のユーモアと明るさで周りに笑顔をもたらすシェーンさんは家族以外にも多くの友人に囲まれていた。
そんなシェーンさんが3年前に恋に落ちた。シェーンさんはそれまでにもドキュメンタリー番組に出演したり、ブログを始め本を出版したこともあったため、多くの人がシェーンさんにインスパイアされていた。ミネソタ州に住むハンナ・アイルワードさん(25歳)もその一人で、ハンナさんは米俳優で作家、監督兼プロデューサーのレイン・ウィルソン氏が手掛けたシェーンさんの人生についてのドキュメンタリー番組を見て、ユーモアのセンスに惹かれ、素直にシェーンさんを「素敵な人」だと思ったそうだ。
ハンナさんがシェーンさんにメールで率直な気持ちを伝えると、シェーンさんは自分の障害のことに一切触れてこなかったハンナさんのことをもっとよく知りたいと思う気持ちが湧き、連絡した。そして2人はメールやFaceTimeでやり取りするようになり、