3歳の時に誘拐され性的暴行を受けた女児が、現在16歳になった。殺害される寸前に女児を救った警察官2人と、このほど13年ぶりの再会を果たした少女は「あなた方の助けがなければ私は今ここに存在していない」と歓喜の涙を流し、感謝の言葉を述べた。『Mirror』などが伝えている。
2006年1月、英ウェールズのカーディフに住む3歳女児が自宅の外にいたところをクレイグ・スウィーニー(38歳)に誘拐され、ニューポートにあるスウィーニーの自宅アパートで性的暴行を加えられた。
さらにスウィーニーは女児を乗せた車で高速道路を走り、スウィンドン近くで再び女児を暴行した。その後ウィルトシャー州警察のマーカス・ベレスフォード・スミス捜査官とリチャード・ムーアハウス巡査部長が、ヘッドライトを消した状態で赤信号をスピードを出して突っ切るスウィーニーの車を発見し、時速160kmものスピードで追いかけた。
激しいカーチェイスをする中で、スウィーニーが車の中に女児を乗せていることなど知らなかったベレスフォード・スミス捜査官とムーアハウス巡査部長は、スウィーニーが車のコントロールを失った時、何かが車内から投げ出されたのを見た。氷点下の道路脇に投げ捨てられたものが、幼い子供であることを知ったムーアハウス巡査部長が駆けつけると、裸で頭に深い傷を負い出血していた女児は「悪い男はもういなくなったの?」と尋ねたという。大きなショックを受けながらも女児に自分のコートをかけている間、ベレスフォード・スミス捜査官がスウィーニーを逮捕。警察はその後の捜査で、スウィーニーが誘拐した女児を明らかに殺害する意図があったことを知った。
残虐な事件から13年。英メディア『Mirror』の追跡調査により、