今年6月に英サウス・ウェールズで起こった事故で、若いカップルが死亡した。事故の原因は飲酒運転及びスピード運転であり、このほどサウス・ウェールズ警察は「これからのクリスマスシーズンに備えて、くれぐれも“飲んだら乗るな”を心掛けてほしい」と広く呼びかけた。『BBC News』『The Sun』などが伝えている。
6月12日の午後3時頃、サウス・ウェールズの高速道路(M4)で激しい衝突事故が起こり、運転手ティモシー・グレース(31歳)と同乗者のサラ・ジェーン・トーマスさん(28歳)が死亡した。
ティモシーはスウォンジーのトレ=ボイスにある自宅アパートの下の美容院で働き始めたサラさんと知り合い、交際するようになった。この日は2人の初デートの日で、ティモシーは友人に借りた6万ポンド(約870万円)のBMWにサラさんを乗せ、ランチに連れて行った。正午前にレストランに入った2人は、ランチを食べながらお酒も楽しんでいたことをレストランのスタッフが目撃している。ティモシーはほぼ1人でワインを2本飲み、サラさんはカクテルを飲んでいたそうだ。
そして午後1時半頃にカーディフ・ベイにあるカジノへやってきた2人は、更にカクテルを飲んだ。店のバーテンダー、フィリップ・スミスさんは、2人が既に酔っていたためこれ以上アルコールのサービスをすべきかマネージャーに尋ねたほどだったという。しかし2人はマティーニとウイスキーカクテルをそれぞれ飲んだ後は、アルコールを注文することはなかった。
午後2時10分頃、ティモシーと電話で話した友人のダレン・デイヴィスさんは、ティモシーがかなり酔っていたことを察したという。その後、ティモシーはサラさんを自宅まで送り届けるためにBMWを走らせた。しかしそれから1時間もしないうちに悲劇が起こった。
高速道路を走っているBMWが、過度のスピードであったことを他の運転手らは目撃している。調査の結果、BMWは時速141km~164kmのスピードで走行していたとみられており、