我が子がいじめに遭っていることを親が知った時、まずは学校に適切な対応を求めるのではないだろうか。しかし学校側がいじめ問題を深刻に取り合わなければ、尊い命を失う結果となってしまうことも少なくない。このほど英ウェールズで、14歳少年が学校内で自らの命を絶った。少年の父親は「いじめを撲滅しようという姿勢がまるで感じられなかった」と学校に怒りを露わにしている。『Metro』『Wales Online』などが伝えた。
ウェールズ南部ラネリーにある「St John Lloyd Catholic Comprehensive School(セント・ジョン・ロイド カトリック総合学校)」で9月12日の昼休み時間中、ブラッドリー・ジョン君(14歳)がいじめを苦に校内トイレで自らの命を絶った。1時間10分後に発見したのは、ブラッドリー君の妹ダニエルちゃん(当時12歳)だった。
父親のバイロンさんは当日、アシュリー・ホーウェルズ学校長から「息子さんが自殺を図った。救急隊員が対応している」という電話を受け、半狂乱になって車で学校へと向かった。ブラッドリー君は発見された時にはすでに息をしておらず、搬送先の病院で死亡が確認された。
ADHD(注意欠陥・多動性障害)を抱えていたブラッドリー君は、普段から他の生徒らに酷いいじめを受けていたという。バイロンさんは、自殺前にもブラッドリー君が「失せろ」「自殺でもしろ」という言葉を浴びせられていたことを明かし、