旅先で公共の乗り物を利用する際、座席を予約しているにもかかわらず見知らぬ人が先に座っていたら、チケットを相手に見せて席の移動を促すことも可能だが、これが荷物置き場と化していたら対応に困ってしまうことだろう。このほどイギリスで車いすの女性が、予約していた座席を利用することができず不快な思いをしたことをSNSで明かした。英メディア『The Sun』などが伝えている。
今月20日、ベッキー・ホイットワースさん(Becky Whitworth、27)が列車を利用した際の出来事をTwitterに投稿した。そこには車いす対応座席にスーツケースが山積みになって置かれた写真が添えられていた。
ベッキーさんは母親や姉妹と一緒に、スコットランドのダンディーからイングランド中北部サウス・ヨークシャー州にあるドンカスターまで、ロンドン・アンド・ノース・イースタン鉄道の列車の旅を楽しんでいた。しかし旅の後半、楽しい旅が不快なものに変わってしまった。ヨークで別の列車に乗り継ぎした際、予約した座席を見てベッキーさんは絶句したという。その席には乗客のものと思われる荷物がいくつも置かれており、困ったベッキーさんは警備員を呼んで、その席を確保するように頼んだ。しかし警備員の対応について、ベッキーさんはこのように明かしている。
「山積みにされたスーツケースを見ながら、私をからかうような口調で『あぁ、そこはあなたの席ですか。でも問題ないですから』と言った後、通路反対側の普通の座席に座るように言ってきたのです。」
「その席では私の車いすを固定することができませんでした。そのため私の妹はずっと立っていて、車いすが転倒しないように握っていなければならなかったのです。」
実はベッキーさん、もっと遅い時間の列車に乗りたかったのだが車いす対応座席が予約できなかったため、