
頭囲は64センチにまで縮小された。
バイシャ氏は、マリアムちゃんについて次のように述べている。
「すでに脳がダメージを受け始めており全ての骨の縫合部分が癒合している状態で、非常に危険が伴う手術でした。5か月間で髄液を抜き取り、頭部を小さくする手術を8回行いました。4時間に及ぶ難しい手術で、マリアムちゃんが危険な状態に陥ったこともありましたが何とか持ち直し、今のところは順調です。」
「まだ手術が成功したというには早すぎますが、最近のCTスキャンの結果を見ると、脳の発達が確認できます。また頭を持ち上げることもできるようになりました。手術のタイミングが遅すぎると、死に至ることもある病気です。脳のダメージについてはっきりとはわかりませんが、この手術でマリアムちゃんが普通の子のように生活できるチャンスが一段と高まったと思っています。」
なお94センチの頭囲を持ち、2013年から数回の手術を受けたルーナちゃんは、残念ながら2017年に突然死しており、マリアムちゃんの両親は「同じ病気を持つルーナちゃんの報道を見てインドにやってきましたが、治療をする前は不安でいっぱいでした。でも今はマリアムがもっと質のある人生を送ることができるのではと期待しています」と語っている。
身体の一部分が巨大化し、苦しむケースは意外に多い。インドの21歳の女性は象皮病で足の巨大化に苦しんでおり、学校に通うこともできずにいる。マリアムちゃんのように手術を受けられるチャンスがくることを祈るばかりだ。
画像は『Metro 2018年8月22日付「Girl, 2, undergoes pioneering surgery in bid to shrink head(Picture:SWNS)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)