性的暴行事件が絶えないインド。このほど東部の州にある村で16歳少女が集団性的暴行被害に遭ったが、村長から言い渡された主犯の男への処罰は腹筋100回とほんのわずかな罰金のみだった。女性への人権をないがしろにしたインドの実態がまたしても明らかとなった。『BBC News』『Mirror』『ABC(Australian Broadcasting Corporation)』などが伝えている。
インド東部ジャールカンド州チャトラで5月3日、家族が結婚式に出席するため外出していた間に16歳少女が自宅から連れ去られ、森の中で集団性的暴行を受けるという痛ましい事件が起きた。これを知った少女の家族が村長ら村会幹部に訴えたところ、主犯となった男2人には腹筋100回と罰金5万ルピー(約81,300円)が処罰として言い渡されたのみであった。
しかしこれを不服とした男らは、少女の家に押しかけ彼女の両親に殴る蹴るなどの暴行を加えて家に火を放った。家にいた被害者少女は、家族の目の前で火をつけられて火傷により死亡した。結果として地元警察は今月7日、犯罪に関わった14人の男を逮捕したが、主犯の男1人は逃亡中であり、さらに4人の容疑者が指名手配中となっている。現在、被害者家族は警察の保護下に置かれているそうだ。
インドでは報告されていないケースを含め、