3歳の時に行方不明になった息子を捜して24年。決して諦めることのなかった両親の願いがようやく叶った。このほど中国で、24年ぶりに生き別れとなっていた息子に両親が再会した。『Chinese Business Gazette』『Metro』『The Sun』などが伝えている。
中国陝西省の省都・西安市で24年前、1994年8月8日にひとりの男児が行方不明になった。当時3歳だった“レイ・レイ”というニックネームを持つリ・レイさんは、買い物のために家を出た父親リ・シュンジさん(現在59歳)の姿を追い外に出た。父は息子がついて来ていることに気付いておらず、混雑する通りでリ・レイさんは迷子になった。息子が行方不明になったことを父が知ったのは、妻のデュ・リさんが夫を探して店にやって来た時だった。
「息子がいなくなったことを知り、大変なことになったと膝がすぐに震え出しました。」
すぐに息子を捜すも見つからず、両親は我が子が誰かに誘拐されてしまったのではと恐れた。実はこの時、西安市に商品を配達に来ていたカップルがリ・レイさんを見つけていた。カップルはひとりで彷徨っているリ・レイさんを孤児だと勘違いしたようだ。親らしき姿も見当たらず、カップルはそのままリ・レイさんを連れて帰った。その後、リ・レイさんはこのカップルの息子として育てられてきた。
その間、父親は身を粉にして息子の行方を捜索していた。事業を売却し、息子の詳細を記した18万枚のチラシを中国全土に配り回った。心労により3か月間で27kg近くも痩せたが、