英キャサリン妃の第3子出産予定日として、一番予想が集中しているのが“Saint George’s Day” (聖ゲオルギオスを記憶するキリスト教の聖名祝日)にあたる23日だ。妃が出産を予定している「セント・メアリーズ病院」前にはテントを張って野宿する熱狂的なファンの姿も見られ、英国民のあふれる王室愛が世界中でニュースになっている。
今月に入り、キャサリン妃が出産予定の「セント・メアリーズ病院」付近はなにやら騒がしい。同病院の特別病棟「リンド・ウィング」の玄関口はロイヤルベビーの初お披露目が行われる世界的に有名な場所だが、少し前にはここの階段手すりのペンキが塗り替えられた。
続いて英時間9日には、英メディア『Metro』などが同病院前の道路「サウスワーフロード(South Wharf Road)」に「駐車禁止」の標識が貼り出されたことを大々的に報じた。「4月9日から4月30日までの駐車を禁止する」と書かれたこの黄色い標識は、世界中から押し寄せるであろうメディアの猛襲を避けるため病院側の対策である。
そんな「セント・メアリーズ病院」付近が今、熱狂的な英王室ファンたちに陣取られている。ウィリアム王子&キャサリン妃の写真や似顔絵の入った手作りポスターを持ち、行き交う人々に笑顔で話しかける人、英国旗を掲げてテントを張る人、ユニオンジャックの毛布にくるまりベンチで寝泊まりする人らの姿があちこちで見られる。
「駐車禁止の標識が貼り出された後、すぐこちらに来たんですよ」と語るのは、英国旗を肩からケープのようにかけたマリア・スコットさん。「実際にこの場所に来て、熱気を肌で感じなくちゃ。テレビ画面からじゃ興奮は伝わってこないわ」と断言する。ジョージ王子やシャーロット王女の時も、この場所で“世紀のビッグニュース”を待ったそうだ。
「何十年とやってきているからね、一通りのルーティンは頭に入っているよ。ヘリコプターがやって来て、車のパレードがあって…」と明かすのは、マリアさんの友人で同じく筋金入りの英王室ファンであるテリー・ハットさん、83歳だ。“勝負服”のユニオンジャック・スーツを着たテリーさんは何十年間も王室のビッグイベントを追いかけており、