有名病院の医師がどんな検査をしても、原因が全くわからないという不可解な症状により5人の子供を亡くした夫妻がいる。夫妻には9人の子供がいたがそのうち4人は他界、そしてこのほど4歳女児が同じ症状でこの世を去った。愛する我が子を5人も失った夫妻の悲しみは計り知れない。北アイルランドで起こった悲劇を『Belfast Live』『Mirror』『Irish News』などが伝えている。
北アイルランドのダウン州ダンドナルドに住むジェイミー・ポロックさん(35歳)とマークさん夫妻は、これまで9人の子供を授かった。ところが、そのうちの5人がこの世を去ってしまうという悲劇に見舞われた。
長男のジョーダン君(11か月)は2001年に、レクシーちゃん(生後9週)とエリーちゃん(6歳)は2011年と2012年に、そしてジェイミー=リーちゃん(13歳)は2014年にそれぞれ同じ症状で死亡している。しかしその原因には医師らも首を捻るばかりだ。ジェイミー=リーちゃんは亡くなる前の半年間、ロンドンにある有名小児病院「グレート・オーモンド・ストリート病院」に入院していた。医師らはジェイミー=リーちゃんの神経から筋肉組織に至るまであらゆる検査を行い病の原因を突き止めようとしたが、遺伝子上は何の問題もなくはっきりとしたことは分からなかったそうだ。
レイシーちゃん(4歳)も、この4人と同じ不可解な症状を持って生まれた。誕生後は病院での生活を強いられたが、生後5か月の頃に退院を許可されて夫妻は大喜びした。しかし自宅に戻ることができたのもわずか2日間で、その後2年間の入院を余儀なくされてしまった。
レイシーちゃんは話すことや歩くこともできず、直接胃へ注入される胃ろう(PEG)で栄養を摂取し、時に酸素吸引もしなければならない生活を送っていた。母のジェイミーさんは「24時間ケアを必要としていたが、それでも順調に行っていた」と話す。しかしそんなレイシーちゃんの容態が急変したのは、今年1月7日のことだった。
自宅で突然呼吸が停止し、