日常的にクシャミが多発する原因のひとつとして、真っ先にアレルギー症状が思い浮かぶが、中には原因不明のクシャミに苦しめられている人もいる。イギリスの少女が示すその症状には、どの医師もお手上げの状態だという。
「3週間前のある朝、突然クシャミが頻繁に出るようになってしまったの。どんどん悪くなって学校に通うこともままならなくなってしまったわ」と悲しそうに話すのは、英エセックスのコルチェスターに暮らすアイラ・サクセナちゃん。とにかくクシャミが止まらないといい、朝、目覚めれば毎分につき10回以上もクシャミが出てしまうため、自分も周囲も皆イライラしてしまうそうだ。
母親のプリヤさんに手を引かれてあらゆる医療機関を訪ねるも、原因として疑われる風邪やアレルギーはことごとく排除され、どの医師もただ首をかしげるばかり。繰り返される瞼の激しい瞬きに「チック」という症状があるが、医師の中にはそれに通じるものがある、脳が誤ったシグナルを送ることが原因ではないかと説く者もいるとのこと。しかし「確信はない」ということであった。
『dailymail.co.uk』とのインタビューでは、「アレルギーではないため病院で処方されたステロイド、抗ヒスタミン薬、鼻スプレーなどはいっさい効き目を表しません」と話すアイラちゃん。現在、1日につき約8,000回ものクシャミが出るというが、何とも不思議なことに眠っている時だけはそれから解放されるそうだ。どうやら催眠療法も効果があるとわかり、母親はホメオパシーという療法にも強い興味を示しているという。
アイラちゃんのような症状に悩んでいる子供は実はほかにもいる。2009年秋には、1日に12,000回もクシャミを連発させる米バージニア州のローレン・ジョンソンちゃんが大きな話題となった。彼女の不思議なクシャミを調べ続けている病院は、“心因性”と解釈して研究を続けているとのこと。世界には数十例があるそうだ。
出典:http://www.deccanchronicle.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)