米時間2月14日、フロリダ州パークランドの高校で起きた銃乱射事件。その高校に通う兄弟が切迫した状況下で交わしたメッセージが公開され、米国民の心を大きく揺さぶっている。『TIME』『Inside Edition』などが伝えた。
フロリダ州ブロワード郡パークランドにあるマージョリー・ストーンマン・ダグラス高校(Marjory Stoneman Douglas High School)に通う、4年生のサムさん(18)と1年生のマシュー・ズィーフさん(14)(Sam&Matthew Zeif)の兄弟。サムさんが7~8回の銃声を耳にしたのは、2階の教室でちょうど数学のテストを終えた時だった。教室で10分ほど待機している時、ふと同校に通う弟のことが頭をよぎった。ちょうど上の階にいるはずの弟の安否が気になったサムさんは、マシューさんにiMessageで連絡した。
「大丈夫か?」
「だといいけど。愛してるよ、忘れないで。」
「俺もお前を愛している。」
「いつまでも愛してる。ぼくの最高のお兄ちゃん。」
「俺たちはここから抜け出すぞ。約束する。」
「サム?」
「うん?」
「警察は来てるのかな? 先生が死んだんだ。」
教師のスコット・ビーグルさん(Scott Beagle)は生徒らの安全を確保するため、教室に彼らを呼び入れようとしていた最中に銃で撃たれ死亡した。サムさんは「マシューは、ビーグル先生が銃で撃たれる前に救った最後の生徒でした」と当時を振り返っている。
幸いにも兄弟は無事だったが、