アカデミー主演男優賞を何度も受賞し、非常に味のある名演技で映画ファンを感動させてきた俳優ダニエル・デイ=ルイス(60)。その彼が今年、突然の引退を発表した。そっと業界から姿を消す役者も多いなか「辞める」と明言した理由について、メディアに告白した。
映画『マイ・レフトフット』や『眺めのいい部屋』など多くの素晴らしい作品に出演したダニエル・デイ=ルイスが、今年の夏に代理人を介し以下のように発表、メディアや映画ファンをおおいに驚かせた。
そのダニエルがこのほどようやく沈黙を破り、『W』誌の取材を承諾。最新作『ファントム・スレッド(Phantom Thread)』の撮影が引退発表に影響を与えたとし、このように振り返った。
「あの映画を撮る前は、演技をやめることになるとは思っていなかった。」
「ポール・トーマス・アンダーソン監督とは、撮影前によく一緒に笑ったものさ。でも、2人とも笑うことがなくなった。悲しい気持ちに圧倒されてしまったから。あれには監督や私も驚いた。自分達が何を創り上げたのか気付かなかった。それは辛いことだったし、今も悲しいことだ。」
「自分でも分かっていた。引退をわざわざ声明の形で発表するのが珍しいことなのはね。でもとにかく、線引きをしてしまいたかったんだ。」
「また別のプロジェクトに引っ張り込まれるなんて、ごめんだった。」
そこで「どうしても発表し、きっぱりと業界から離れたい」と決意、