リスクの高い心臓手術を控えたアメリカの5歳の女の子。「大好きな人のお嫁さんになりたい」―そんな娘の願いを聞いた母親が、娘と仲が良い男の子の家族の協力を得てキュートな“ウェディング写真”を撮影した。
米コネチカット州メリデンに暮らすソフィア・チアパロンちゃん(5)は、ブロンドの髪と大きな茶色の瞳が印象的な女の子だ。だがソフィアちゃんは先天性心疾患を抱えており、これまで3度の切開手術を受けている。心臓と肺動脈をつなぐ部分が欠損しており心臓の一部が機能しない状態のため、「生きていることが奇跡」とまで言われているそうだ。
このほど4度目の手術の必要性を医師から告げられた母親のクリスティさん(36)は、ソフィアちゃんに手術前にやりたいことはないかと尋ねた。5歳児であれば新しいおもちゃをねだったりするところだが、ソフィアちゃんから返ってきたのは意外な答えだった。
「プリンセスになりたい。そして大好きなハンターくんと“結婚”したいの。」
ハンターくん(6)は、同じプリスクールに通うソフィアちゃんのベストフレンドだ。クリスティさんは娘の願いを叶えるべく、早速ハンターくんの母親トレイシーさんに娘の思いを伝えた。クリスティさんの話を聞いた途端、トレイシーさんは思わず涙してこのように語ったという。
「私たちがソフィアちゃんの願いを叶えてあげられるのなら…。」
「いつもハンターのマリオごっこに付き合ってくれるので、今度はハンターがソフィアちゃんの願いを叶えてあげる番です。ソフィアちゃんを喜ばせるためなら、あの子は何だってするでしょう。」