今の自分と家族が幸せでいられるのは地域社会のおかげ―普段からそう思っていた男性は、クリスマスを1か月後に控えたこの時期に素敵なサプライズをして地域社会へ恩返しをした。『CBS Philly』『NJ.com』『Global News』などが伝えている。

11月23日、米ニュージャージー州チェリーヒルにある「トイザらス（Toys “R” Us）」に“チャーリー・K”さん（本人の意思でフルネームは明かされず）は息子のプレゼントを買いに来店した。

彼はそこであるアイデアを思いついた。自分や家族がお世話になっているコミュニティ（地域社会）への恩返しをしようと、他の客が頭金を払って取り置き注文してあった商品62点の残金支払いを全て肩代わりすることにしたのである。

クリスマスのためにと他の人が事前注文していたプレゼントの総額は10,780ドル（約120万円）にも及んだが、チャーリーさんはそれらを全て清算した。しかもクリスマスプレゼントを恵まれない子供たちに届ける米海兵隊による慈善活動「Toys for Tots」への寄付として、店内にいた客らに3つずつ商品を選んでもらい、その代金2,000ドル（約22万円）も支払った。

注文していた商品を取りに来た地元の客らはすでに代金が支払われていることに驚き、またその親切行為をしてくれた見知らぬ男性に深く感謝した。ある女性は孫のために200ドル（約2万2000円）の支払いをしなければならないところであったが、チャーリーさんが肩代わりしてくれたために大助かりとなり「感謝してもしきれない」と話した。また別の女性も「早めのクリスマスプレゼントをもらったようなもの。支払いを済ませてくれた男性に感謝しているし、最高の気分です」と喜びを露わにした。