「最高のクリスマスプレゼントです」と言って、ひとりの獣医に涙で感謝の気持ちを語る夫婦が米フロリダ州にいた。愛犬の健康を取り戻してくれただけではない。なんと無償で大きな手術を行ってくれたのである。
その手術を受けない限り愛犬の命は短くなる、けれども大金はとても準備できない…クリスマスを前にそんな暗い気持ちで過ごしていたのは、米フロリダ州のブロワード郡ペンブロークパインズ在住のデヴィッド&サミー・ヘイグマンさん夫妻。しかし彼らは今、愛犬の大きな手術を成功させたひとりの獣医に心から感謝している。
4歳でまったく歩けなくなってしまったダックスフンドの“ローラ”。ある獣医から「椎間板ヘルニアを発症しており手術が必要。6000ドル(約72万円)ほどかかります」と説明されたが、夫妻には幼い子もあり家を購入したばかり。やむなく動物保護施設にローラを預けたが、数日後にマイアミの神経学専門の動物病院「Southeast Veterinary Neurology」のマイケル・ウォン医師の診断を受けるようにとの指示を受ける。生後5週間から可愛がって育てて来たものの、経済的な理由でローラを諦めざるを得ず、夫婦は非常に打ちひしがれているという話を施設から聞き、ウォン医師はなんとしてもその命を助けたいという使命感に駆られたのであった。
こうしてウォン医師は24日、「費用は一切頂きません」と言うとローラの難しい手術を決行したのであった。無事に手術を終え、麻酔から覚めると嬉しそうに尻尾を振って夫妻の体に飛び込んでいったローラ。クリスマスカラーである赤と緑のリボンを首に巻き、顔を思い切り舌なめずりする健気な愛犬に、サミーさんは感動で涙が止まらない。『マイアミ・ヘラルド』紙の取材に、「人生でこんなに温かい、素晴らしいクリスマスプレゼントは他にありません」と語っている。
※ 画像はmiamiherald.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)