飼い犬の6~8匹ほどの出産を予想していた飼い主は、次から次へと生まれる仔犬の数に驚かされた。このほど2歳のロットワイラーが15匹の仔犬を出産し、イギリス国内のロットワイラーの中では2番目の多産を記録した。『Metro』『Country Living UK』などが伝えている。
英シュロップシャー州テルフォードに暮らすエレノア・アッシャーさん(47歳)と夫のイアンさん(56歳)は、飼い犬ジェシー(2歳)の出産予定日を10月24日と獣医院から伝えられていた。
ところが22日の深夜1時50分頃に階下からひっかいたような音を聞いたエレノアさんは、もしやと思いイアンさんとすぐにジェシーの様子を見に行った。するとジェシーは階段の下に1匹、ベッドに1匹の仔犬を出産していた。
獣医院の超音波検査が高額だったため依頼をしなかった夫妻は、ジェシーのお腹に何匹の仔犬がいるのかは分からなかったそうだ。獣医からは6~8匹だろうと言われていたので、6匹目を出産したジェシーに「よく頑張ったわね。もういいのよ」と声をかけた。ところがジェシーはさらに生み続けたのだ。
夫妻の手を借りることなくスムーズに出産をし続けるジェシーを見た夫妻は「いったい何匹生まれるのかしら」と、11匹目を生み終えた時に記録を調べ始めた。イギリス国内では2009年7月に4歳のロットワイラーが18匹の仔犬を出産しており、過去に13匹産んだ別のロットワイラーの記録を塗り替えていた。今回ジェシーは15匹の仔犬を出産し、国内で2番目に多くの仔犬を生んだロットワイラーとなった。ちなみに世界で最も多産だったのは、ナポリタン・マスティフが2005年に英ケンブリッジシャーのマニーで生んだ24匹ということだ。
エレノアさんは愛犬の出産を振り返って、このように話している。
「ジェシーの出産の仕方やそのスピードを見ていて、ひょっとしたら20匹ぐらい生むのではと思ってしまいました。幸いにも午前8時頃、無事に全ての出産が終わり、私たちは最後まで素晴らしい出産を見届けました。」