背中に回した両手に手錠をはめられ、パトカーの後部座席に突っ込まれる犯人。現場の検証を済ませた警察官が乗り込めばパトカーはすぐさま署に向かう…はずであった。このほど米テキサス州で、そんな状況において犯人にまんまと逃げられるというアクシデントが起きた。『NY Daily News』などが伝えている。
テキサス州のラフキン市で今月2日、ヘアサロンで窃盗を働いた容疑につき逮捕され、警察署に連行されるはずであった女がパトカーの後部座席で手錠を外し、運転席に移るとパトカーを発進させて逃走した。女は33歳のトーシャ・スポンスラー。別のパトカーが23分間にわたりそのパトカーを追い続け、スポンスラーが自損事故を起こしたことでやっと再逮捕となったが、最高で時速160kmを記録する非常にハードなカーチェイスであったという。
パトカーに設置されている監視カメラが後部座席のスポンスラーの様子を捉えており、その映像は市警のFacebookにて一般市民にも公開された。モジモジと背中で両手を動かしなんとか手錠を外そうと試みるスポンスラー。あっという間に両手に自由が戻り、これには本人も「えっ、本当に? 超ラッキー!」といった顔をする。手錠とはそんなにも簡単にはずれるものなのかと驚くばかりだ。