黒柳徹子(84)が28日、東京・EXシアター六本木にて主演舞台の公開稽古および囲み会見に出席した。約1か月前に足を骨折し、手術を受けたことをインスタグラムで同日に公表したばかりの黒柳は、約15分間の公開稽古では車椅子を器用に動かし、ときに共演者に押してもらいながら、車椅子に座ったまま演技を続けた。
29日に同劇場で初日を迎える『想い出のカルテット~もう一度唄わせて~』は、1989年から続く黒柳徹子主演海外コメディ・シリーズの第31弾で、同作は2011年・14年の再演となる。舞台は、引退した音楽家だけが入れる老人ホームで再会した元オペラ歌手4人が、想い出の『リゴレット』の四重唱を披露しようと奮闘する姿を描く。共演は茅島成美、団時朗、鶴田忍の息の合ったベテラン勢が脇を固める。
公開稽古後に囲み取材に応じた黒柳は「テレビしか出ていないので、舞台をやるときはとても楽しみ」といつも通りのハキハキとした口調で話し始めた。骨折の状態について聞かれると「大腿骨を骨折しまして、元気なんですけど、車椅子でやれる役なので良かった」「全然大丈夫ですよ。そんなじゃなきゃセリフ覚えて芝居なんかできませんので」と快方に向かっていることを強調。歩くこともできるというが、「うまくいったら歩いて出ようと思ったけど、危ない状態より(車椅子の方が)いいでしょ? どこでつんのめるか分からないので、用心深く。誰が押すか分からないし」と言って共演者を笑わせた。骨折の理由については「『年とっているから』って言わせたい?」とはぐらかした。
毎日寝る前にヒンズースクワットを50回して足腰を鍛えていた黒柳は「ジャイアント馬場さんがヒンズースクワットしたら100(歳)まで舞台ができるとおっしゃったのに、骨が折れるのは変ね」と首をかしげながらも、「『徹子の部屋』が今43年。50年まではやりたい。すると90(歳)になっちゃうので、90でテレビに出続けている人はいないだろうから楽しみです」とこれからの活動にもやる気満々の様子だ。