『ゲゲゲの鬼太郎』『河童の三平』『悪魔くん』などの作品で知られる漫画家・水木しげるさんが2015年11月30日にあの世に旅だってからやがて2年となる。スタッフによる『水木プロダクション(mizukipro)ツイッター』で9月11日、「10年ほど前水木がこれを描いた時の写真が出てきました」と元気だった時の姿を公開した。
水木さんが手にしているのは『ゲゲゲの鬼太郎』に登場する鬼太郎、目玉おやじ、ねずみ男のイラストに「好きなことをやりなさい」と記したものだ。2016年1月31日に行われた『水木しげるサン お別れの会』では、そのイラストと言葉が入ったハガキが配られた。
お別れの会に参列した声優の大本眞基子は当時、オフィシャルブログ『ホース&ハトック ∞ -無限大-』で「“好きなことをやりなさい”という水木先生の言葉入りのハガキを帰りに頂きました」「私にとって、子供の頃から一番いてくれて救われた作家さんでした。見えない世界はある、と初めて肯定してくれた大人。自分は変じゃないんだと安心しました」と振り返りつつ偲んでいた。
スタッフは「徳間書店のハイパーホビー+に掲載された」というその写真を見つけ「この時は当然ながら、この絵が水木の“お別れ会”で配るハガキになるとは誰も思わなかった…」と涙する。フォロワーも「水木しげる先生は、100歳を超えると思っておりましたが、残念です」と感じ入った。