役作りのためならどんな努力も惜しまず、過去には激太りや人相まで変わって見えるほどの激ヤセも経験したジャレッド・レト(45)。激太りに挑戦した時には痛風を患い、激ヤセした後は「歩き方も、座り方も、それに物の考え方も変わってしまったよ」と明かすほど凄まじいボディ改造だったというが、今度は盲目のキャラクターを演じるべくある方法にチャレンジしていた。
前作に続きハリソン・フォード、また新たなるメインキャストに加わったライアン・ゴズリングらが繰り広げる話題の映画『ブレードランナー 2049』に、人気歌手でバンド活動でも知られるジャレッド・レトが出演している。この中で「Niander Wallace」という名の重要なキャラクターを演じたジャレッドは、カメラテストを前に特別なコンタクトレンズを用意。「装着すると全く目が見えない状態になる」というそのレンズをはめたジャレッドは、カメラテストを行う場にアシスタントの手を借りてやってきたという。その時の様子を監督はこう振り返っている。
「そう、ゆっくりと部屋に入ってきた彼は、まるでイエス・キリストのようだった。その場にいた人間がみなシーンとなって、神聖な瞬間が訪れたような雰囲気になってね。全員が畏敬の念を抱いていたんだ。美しく、パワフルな瞬間だった。僕はあの姿に、思わず涙してしまったよ。」
監督はジャレッドについて「相当役にのめり込む役者らしい」と聞いていたというが、想像を超える彼の熱意には驚きのみならず感動すら覚えたようだ。