わずか3年の任務ではあったが、パートナーと息の合った充実した期間だったことだろう。このほど米ネブラスカ州オマハにあるオマハ警察に所属していた馬がリタイアすることになり、パートナー警官らが特別なケーキで祝った。『Inside Edition』『Ohama World-Herald』などが伝えている。
9月21日、オマハ警察は3年間のパトロール任務をこなした警察馬“ブレイズ”にこれまでの感謝の意を示し、ホイップクリームやリンゴ、人参などを干し草の上にトッピングした特別なケーキを市内にある馬舎に用意してリタイア記念を祝った。
ブレイズのパートナーだったネイサン・ウォーラー警官がブレイズを連れてケーキの前までやってくると、しばらく匂いを嗅いでいたブレイズは干し草を口にした。「こんなに美味しそうなトッピングがあるのに、やっぱり干し草がいいのかい」と笑うウォーラー警官とブレイズの様子を捉えた動画は、同警察のFacebookに投稿されている。
約25年とも言われる馬の寿命にはまだあるが、ブレイズはパトロールでコンクリートの上を歩き続け足の怪我が炎症を起こしていたため、このたび18歳でのリタイアとなった。ウォーラー警官は、市内の様々なビッグイベントやトランプ大統領が同市を訪問した際の警護など、ともに3年間任務に当たったブレイズとの思い出をこのように語った。
「同署に寄付されたどの馬も素晴らしいですが、特にブレイズはトレーニングの時から優秀で、任務でも指示したことを全てこなしてくれる最も従順で頭のいい馬でした。たった3年間という短い間でしたが、実によく務めてくれました。ブレイズの一番の名誉は、2015年に殉職したケリー・オロスコ警官の葬列を先導する馬として選ばれたことでしょう。年老いて動けなくなるギリギリまで任務をさせるのではなく、早期リタイアをさせてあげたかった。そうすればまた草の上を歩き回ることもできるでしょうから。」