犬と人との絆は深く、“親友”や“家族”として愛犬を大切にしている人も多い。米ニューヨーク州ナイアガラフォールズに住む一家も、グレート・デーンと素晴らしい絆を育んでいる。心温まるニュースを『Inside Edition』や『Storytrender』など複数のメディアが伝えた。
2014年、マリオン・ドワイヤーさん(33歳)は耳が全く聞こえずわずかな視覚しかない大型犬グレート・デーンの“エコー”(3歳)が、元の飼い主に安楽死をさせられそうになっているところを引き取った。
マリオンさんは他にも2頭のグレート・デーンを飼っているが、エコーはなぜか妊娠したマリオンさんのお腹を労るようにいつもそばに寄り添い、時にはお腹に頭を乗せて寛ぐなど赤ちゃんとの出会いを心待ちにしていたようだ。マリオンさんは「きっとエコーは、この子の親友になるわ」と思っていたという。
そして娘のジェニーちゃんが生まれると、予想通りエコーとジェニーちゃんの絆は日に日に強くなった。現在1歳5か月になるジェニーちゃんは、朝に目覚めると最初に「ワンちゃん」と言い、夜もエコーをベッドに寝かせるほど一日中ほぼ一緒にいるそうだ。
よちよちと歩きながらもリーシュをしっかりと持って歩くジェニーちゃんのそばを、ジェニーちゃんよりもはるかに大きいエコーがペースを合わせてゆっくりと歩く姿は見る者を微笑ませる。マリオンさんはジェニーちゃんとエコーの関係をこのように話している。
「エコーは娘の保護者のような存在なんです。散歩に出て知らない人が近付くと、エコーはジェニーの近くに寄り添い、守ろうとする姿勢を見せます。決して他人に攻撃的になるのではなく、常に娘が安全であるかどうかを気にしているようです。また娘は私たちがエコーとコミュニケーションを取る時に手話を使うことをよくわかっていて、それを真似するようになりました。ジェニーはエコーにそばに来てほしいときは手を振ります。また“トリート(ご馳走)”を表す手話を使って、朝食のワッフルやスライスしたリンゴをエコーにお裾分けするのが好きなようです。今ではもう娘とエコーは、互いに離れられない存在になっています。私の家族や友人は娘とエコーの関係をとても素晴らしいと言ってくれています。」