
数日後、現場近くでイジーを見かけたという人が現れたものの、イジーは人が近寄ると走って隠れてしまい誰も捕まえることができなかった。そして事故から5日後、地元のサイクリストらからの情報でイジーの居場所が特定できたデイケアスタッフらはそこへ出向いた。すると見覚えのある顔を見たイジーは、これ以上ないほど喜んでスタッフのもとへ駆け寄って来たそうだ。
スタッフはすぐにチャンスさんに連絡した。チャンスさんは退院した数日後に、奇跡的にもつま先を捻挫しただけで済んだイジーと再会を果たしたのである。
イジーは飼い主の姿を見てちぎれんばかりに尻尾を振り飛びついた。「2頭とも失ったと思ったけれど、イジーが無事でとても嬉しい」とチャンスさんも喜びを露わにした。チャンスさんは車椅子の使用を必要としなくなるまで、イジーと共に友人宅に滞在する予定だという。ホリーさんは「イジーが見つかったことを連絡した時、チャンスさんはあまりの嬉しさに泣いていました。彼が心身ともに完全に回復するまで、長い道のりになることでしょう。でもイジーが彼のそばにいることができるので、本当に良かったと思います」と語っている。
チャンスさんは『TODAY.com』のインタビューに「飲酒運転をしていた女性ドライバーに怒りは感じていません。私も彼女も命を失わずに済んだということが何より大切なことなのです。飲酒運転によって失うものがいかに大きいか、どれだけ周りに影響を及ぼすかということを世間の人に伝えられたらと思います。飲酒運転をする前に、どうか今一度考えてほしい」と話している。
画像は『TODAY.com 2017年8月30日付「Man and pit bull have emotional reunion after being hit by drunken driver」(Courtesy of Chance Patterson)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)