魔法使い、魔女、黒魔術…そういったものが小説やファンタジー映画の世界を超え、人々の日常生活、精神に深く入り込んでくることがあるロシア。その影響を受けた若者による猟奇的な殺人事件も少なくないが、死者が夢に出てきたらそれを亡霊による呪いなどと受け止めてしまうことも特徴である。ロシアののどかな田舎町から恐ろしい話題が伝えられた。
英メディア『Daily Mail Online』などが伝えたところによれば、すでに土葬された恋人の亡骸を掘り起こして燃やすという奇行があったのは、カザフスタンのすぐ北でモスクワからは1,730kmほど東に位置するロシア・クルガン州のある村。ユリ・ゴロヴィンという30歳の男が5年前に17歳で死亡したガールフレンド、オルガ・ギレヴァさんの墓を掘り起こして棺ごと亡骸を燃やし尽くそうとしたもので、しかし完全には燃えなかったという。
2012年に死亡したオルガさんについて、ある友人は「オルガさんは孤児でいったんは里親が見つかりましたが、良好な関係を築けずに養護施設に送り戻されたことを苦にし、自死を選んでしまいました」と話している。その墓に異変が起きていることを発見したのは墓参りをした友人のオレグ・イワノフさんで、亡骸は棺ごと掘り起こされていた。それに続いてSNSで彼女の棺の上に横たわり、大きな穴の中で眠るようなポーズを取る男の姿が発見され、警察が投稿者を突き止めた。