家で母親の拳銃を見つけたわずか4歳の少年は、それを手に取るとテレビで見て覚えた通りの仕草をした。銃口を自分に向けて引き金を引いてみたのである。またしてもフロリダ州から「世も末の銃社会アメリカ」と言わざるを得ない、悲しい話題が飛び込んできた。
フロリダ州タンパで先月30日午後5時45分ごろ、銃の暴発により4歳児が死亡する事故が起きたことを地元メディアの『Tampa Bay, Florida news』ほかが伝えている。殺人事件をも視野に調べを進めてきたタンパ警察であるが、このほど「幼児が銃で遊んだことによる偶発的な事故との結論に至った。少年は誤って自身を撃ち死亡したものと考えられる」と発表した。
死亡したのは、イースト・ハンナ・アヴェニューの住宅街に第一親権者の母親アシャンティ・ローレン・テイラーさんとともに暮らしていた4歳のアシュトン・グッディング君。「タンパ総合病院」に搬送された後に死亡が確認された。被弾はたった1か所であった。フロリダ州検事局とタンパ警察は銃の保管状態に問題はなかったかなど母親への事情聴取や調査を続けており、場合によっては起訴を検討するとしている。その町に親子が暮らすようになって約1年だが、近所づきあいが希薄な地域柄ということもあり、ほかの家庭との交流はなかったという。また父親のジェームズ・ユージーン・グッディングさんは別居しており、この事故には関与していない。