幼児が誤って銃を暴発させてしまった、悪意もなく家族に向けて撃ってしまったという事件があとを絶たないアメリカ。このたびはフロリダ州から大変痛ましいニュースが伝えられた。
幼い男の子が親の拳銃で誤って妹の顔面を撃ってしまうという事件が起きたのは、フロリダ州サラソータ郡のヴェニスという町。プライバシーを重んじて名前などは明らかにされていないが、3歳の男児が親の所有する小口径の拳銃を暴発させ、銃弾が1歳の妹の顎と下唇の間に命中し、この子は空輸により「All Children’s Hospital in St. Petersburg」に運ばれて治療を受けている。幸いにも命に別状はないもようだ。
サラソータ郡保安官事務所が発表したところによれば、事件が起きたのは15日の午後4時半ごろ。「SonShine Learning Center」というプリスクールの駐車場で、母親は車から降りてほかの保護者と雑談。その間に車中に隠されていた拳銃を3歳の兄が手に取り、誤って引き金に手をかけたもよう。事件を担当したヴィンス・メイヤー保安官は「発砲は1発でした。子供たちの母親、そして搬送先の病院に到着した父親はともに激しく取り乱しています」と述べている。
大人が隠し持っている拳銃を幼児が手に取って引き金を引いてしまった、あるいはテレビや映画の真似をしてみたなどという銃の暴発アクシデント。銃はすぐに取り出せる場所においてこそ役立つという考えのため、幼児の手の届きそうな場所に銃を隠している家庭も多く、やや年長児になるとサスペンス番組などの影響で、車のコンソールボックスやグローブボックスに拳銃を隠している場合があることをほとんどの子が知っているとも言われている。
※ 画像はheraldtribune.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)