高校卒業を前にうつ病を患い自殺を考えていた男性。彼の命を救ったのは、過去にサマーキャンプで出会った女性だった。運命だった相手と友情を経て愛情を育み、10年後にめでたく結婚したカップルの話題を『Inside Edition』『CafeMom』などが伝えている。
米インディアナ州インディアナポリスに暮らすケビン・ウォルシュさん(28歳)がブレイクさん(28歳)に初めて出会ったのは、13歳の時のサマーキャンプだった。
「今までに会った女の子の中で一番可愛い」―そんな印象を抱いたケビンさんに、ブレイクさんの方から「あなたには黒が似合うわね」と話しかけられたという。キャンプ後、2人はAOLメッセンジャーを通してたまに連絡を取り合うようになった。その翌年にも同じサマーキャンプで再会した。後に電話番号を交換し時折メッセージのやり取りをしていたが、互いにキャンプへも参加しなくなり、2人の関係は疎遠になっていった。
キャンプから5年後、ケビンさんはうつ病を患うようになった。当時のことをケビンさんはこのように話している。
「高校生が抱えるありがちな悩みを自分も抱えていただけなんですが、自分の周りには誰もおらず独りぼっちという気持ちしかなく、遺書を残して手首を切って自殺しようと1か月間考えていたんです。」
そしてまさに命を断とうとした5秒~10秒前に突然、ケビンさんのポケットに入っていた携帯電話が振動した。登録していない電話番号だったので出てみると、1年ほど話してなかったブレイクさんからの着信だった。
ケビンさんは、なぜかブレイクさんには唯一心を開くことができ、素直に自殺をしようとしていたことを電話で話した。この時の状況について、ブレイクさんはこう明かす。
「私の中では、学校の旅行の途中でケビンから電話がかかってきたような記憶があるんです。どうしてるのと聞いたら自殺をしようとしていたところと言われて、驚いて止めました。このことを人に話すたびに今でも鳥肌が立ちます。まさにあの時、宇宙にある何らかの力が働いて彼の自殺を止め、私たちを再び引き合わせてくれたのではないかと思うのです。」