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writer : tinsight-suzukoellis

【海外発!Breaking News】飲酒運転の18歳と19歳、懲役を免れた直後にパブへ 店を出る笑顔の2人に批判殺到(英)

2016年に無免許で母親の車を運転し、衝突事故を起こした女性(18歳)と同乗していた友人女性(19歳)の裁判が英マンチェスターでこのほど行われた。判決では「恥ずべき行為と認めている」として懲役刑を科せられることが無かった2人だが、裁判が終わるとすぐにパブへと直行した姿が捉えられ「反省の欠片もない」と市民から批判の声が相次いでいる。

2016年7月30日の夜、マンチェスターのニュートン・ヒースに暮らすアリーシャ・ピアーズは、母親のミッシェルさん(39歳)や友人であるケイトリン・モリスと飲みに出ていた。その後、自宅へ戻ったアリーシャはタバコを買いに行くためケイトリンと再び外出した。

ミッシェルさんはこの時、2人は近所の店に買い物に行くのだろうと思っており、自分の車を持ち出されるとは思いもよらなかったようだ。しかしアリーシャは事前に白ワインを飲んでいたにもかかわらず、母のホンダ・シビック車に許可なく乗り込んだ。アリーシャは無免許で保険にも入っておらず、またケイトリンはその事実を承知しながらも助手席に同乗した。

だが500ヤード(約460メートル)ほど走行したところで、ハンドルのコントロールを失ったアリーシャは停めてあった車にぶつかり、その車を民家の壁に激突させた。この家を訪問していた車の持ち主である女性は、ちょうど去ろうとした時に大きな音を聞き、外に飛び出すと自分の車が庭の壁に突っ込んでいる光景を目撃した。

アリーシャとケイトリンは後に救出されたが、車の持ち主は2人が飲酒運転だったことを知り警察に通報した。駆けつけた警察官がアルコール検査をしたところ、アリーシャは100mlの呼気中に含まれるアルコール量が85mgと合法リミット35mgの2倍以上にもなる数値であった。ケイトリンはアリーシャよりも飲酒度が高かったという。

今年8月18日にマンチェスター治安裁判所で行われた裁判では、ドミニク・ウォーカー弁護士が「アリーシャ・ピアーズ被告は、不安症とうつ病を患っており過去には自殺未遂を起こしている。ネイルアートを専攻していたカレッジは精神疾患により中退し、事故前は治療薬を飲むのを止めていたせいか、精神的に不安定だったと思われる。現在は治療薬を飲んでおり、無免許で飲酒運転をした行為を恥じ、不安な様子を見せている。彼女は普段、このような愚行を起こす人物ではなく、今後は二度としないと述べている」と擁護した。

アリーシャは無免許・無保険で過度の飲酒をし運転した罪を、そしてケイトリンはアリーシャの無免許を知りながら同乗した罪を認めた。しかし2人にとっては初めての裁判であり、反省の言葉を神妙に述べていたことからこのたびの懲役刑は免れた。

事故からこれまでの保護観察報告を聞いたジリアン・ピアーソン判事は「被告2人が引き起こした事態は非常に深刻」としながらも、アリーシャには12か月の自治体での活動および100時間の奉仕労働、1年10か月の運転禁止という判決が言い渡され、ケイトリンには2か月間、毎晩19時から朝の7時までは電子タグを装着することが義務付けられたのみに留まった。さらに裁判費用と課徴金として85ポンド(約12,000円)の支払いがそれぞれに命じられたが、月に5ポンド(約700円)ずつという分割払いを許可された。

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