誰かに助けてもらったら恩返しをするということを、7歳の少年は日々の成長の中で自然に学んでいたようだ。このほど米インディアナ州に暮らす一家の長男が、弟を助けてもらったお礼にと740ドル(約8万円)の募金を集め、病院に寄付をした。『Inside Edition』『CBS 4』『13 WTHR Indianapolis』が伝えた。
インディアナ州インディアナポリスに住む3児の母ケイティー・スミシーさんは6月のある日、長男カーソン君(7歳)がマシュマロクリームの入っていた空の容器を持ってリビングに駆け込み「ママ、はさみはどこ? この蓋に穴を開けたいんだ」と言ってきたので、「何をするの?」と尋ねたところ思いがけない答えが返ってきたという。
「弟を助けてくれたライリー病院のために、容器の蓋に穴を開けて募金を集めたいんだ。」
口蓋裂で生まれてきたカーソン君の弟キャッシュ君は昨年6月、生後9か月の時にインディアナ大学のライリー小児病院で手術をした。ケイティーさんによると、その時の医療チームのキャッシュ君へのケアはとても素晴らしかったそうだ。その様子を見ていたカーソン君もまた、自分の弟を助けてくれた病院に感謝したのだろう、このたび夏休みの間に300ドル(約33,000円)の目標金額を設定して、病院への寄付を募ろうと決めたのだ。
息子の思いに嬉しくなったケイティーさんは、自身のFacebookで頻繁に募金の状況を更新した。そしてカーソン君は、目標金額の2倍以上となる740ドル(約8万円)を集めることに成功した。
ケイティーさんは早速、ライリー病院の寄付コーディネーターに連絡した。すると病院側は「頑張って募金を集めてくれた息子さんのために、何か特別なことをさせてほしい」とカーソン君に病院内のツアーをすることと、とても大きな小切手にサインしてもらうことをオファーした。