銃で事件を起こす人間は、普段から「コレさえあれば怖いものナシ」という言葉を口にするとも言われている。弱い人間の気をむやみに大きくさせてしまう銃だが、また一つ“世も末の銃社会アメリカ”と言わざるを得ない殺人事件の話題をラスベガスのメディア『Las Vegas NOW』が伝えた。
事件が起きたのは、ネバダ州のネリス空軍基地からすぐというラスベガス北東部のウェンディ・レーンで先月25日午後7時すぎのこと。ある住宅に数名の仲間が集まりドミノゲームをやっていたなかで喧嘩が勃発し、1人の男が車から取ってきた拳銃を仲間に向けて発砲した。
クラーク郡検死当局の報告をもとにラスベガス・メトロポリタン警察署が発表したところによれば、この発砲事件で死亡したのは20歳のカルヴィン・ローショーン・クラークさん(20)とデモンド・ビリングズレーさん(37)。また30歳の男性が頭部と脚を撃たれて病院に搬送されたが命に別状はないという。この事件の容疑者はフレデリック・マーティンという57歳の男で、カリフォルニア州サンバーナーディーノ郡で27日に身柄を拘束された。起訴にあたり罪状は殺人、殺人未遂容疑および武器を用いた襲撃など複数にわたるという。