先日、自宅にて首を吊り自らの命を絶ってしまった「リンキン・パーク」のチェスター・ベニントン(享年41)。彼は生前酷いドラッグ依存に陥った時期があるが、チェスターがそこまで追い詰められた原因のひとつは子供時代に受けた“虐待行為”だったのかもしれない。
突然の自殺で世界中の音楽ファンに衝撃を与えたチェスター・ベニントンだが、彼の子供時代は平穏とはほど遠いものだった。生前に受けたインタビューで、チェスターは7歳頃から13歳まで受け続けた性的虐待について、このように語っていたのだ。
「(何歳か年上の友達による虐待は)ちょっと触ってみるという、好奇心からエスカレートしていった。完全なる、クレイジーな侵害行為にまでね。」
「ボコボコに殴られ、したくないことまで強いられたんだ。あの経験で、僕は自信を喪失してしまった。」
「でも人にゲイだとは思われたくなかった。自分が嘘をついているともね。あれは、とにかく酷い経験だった。」
虐待行為をした人物の名を明かすことはなかったが、この経験が彼に大きな打撃を与えたことは想像に難くない。またチェスターは子供時代に両親の離婚も経験。これにより「父親に捨てられた」と感じたチェスターは、次第にドラッグなどに依存するようになったという。そのせいで17歳の頃には母親に家から追い出され、ミュージシャンとして活動を始めてもなおドラッグは止められなかったとのこと。酒に溺れた時期もあったというから、精神的にはギリギリのところで頑張っていたのであろう。