「おじいちゃんの農場にいる動物が見たい」―幼い兄弟は思い立ったら実行せずにはいられなかったのか。このほど5歳と2歳の男児が母親の車を運転し、祖父の家に向かおうとして途中で衝突事故を起こしたというニュースがアメリカから飛び込んできた。
米ウェストバージニア州パットナム郡に暮らすこの兄弟は、一度も運転を教わったことがなかったにもかかわらず、普段ビデオゲームや母親の車に乗ることでその方法を学んだのだろう。7月17日、2人は思い切った冒険に出た。
母親がスペアキーのセットをフォード車のフロアマットの下に隠していることを知っていた兄弟は、それを盗んで母のフォード車に乗り込んだ。2人が前庭で遊んでいるとばかり思っていた母親は、息子たちがいなくなったことや車がなくなったことにも全く気付かなかったという。
幼い兄弟2人は、7マイル(約11km)ほど離れた祖父の農場までの曲がりくねった道を、動物見たさに車を走らせた。兄は脚を目一杯伸ばしてブレーキとアクセルを担当し、弟はハンドルを握るというチームワークで、路上には他の車がなかったこともあり道に迷うこともなく奇跡的に自宅から3マイル(約5km)ほど走り続けた。
2人は祖父の家までの道のりを正確に覚えていたようだが、半分ほどの距離まで来たところで交差点で曲がり損ね、車は土手に突っ込んだ。住宅エリアだったため、その様子を目撃した近隣住民が警察へ通報した。