ドイツ・バイエルン州警察の公式ウェブサイト『polizei.bayern.de』が3日、驚くような車泥棒の話題を伝えている。たった11歳の少年が停車中の路線バスをこっそり盗んで運転。慣れた手つきでハンドルをさばきながら公道を走り、バス停では客まで拾っていたという。
バイエルン州のミュンヘンとニュルンベルクのちょうど中間に位置するインゴルシュタットという町で、バスの運転手になりたいと思っていた11歳の少年が誰も乗っていない停車中の路線バスを盗み、その運転席に座ってしまった。警察に対して少年は「バスの鍵を見つけたのはその数日前。すぐ近くの路上に落ちていた」と話したという。
バスを発進させることに成功すると、少年は路線バスとしてルートを回ることを考えた。知っているバス停にとまること3か所。1人、また1人と何も知らない客が乗り込んできて計4km走行しているが、あまりにもひどい運転技術につき警察に通報された。少年はほどなく警察官に呼び止められてバスから降ろされると、厳重注意の上で母親の手に引き渡されている。
地元メディア『donaukurier.de』の取材に、騙された乗客たちは「運転手が童顔で小柄だとは感じたが、それを理由に乗るのをやめようとは思わなかった」「待っていたバスがやっと到着したんだから誰だって喜んで乗るでしょう」と話しており、中には「小人症の成人がバスの運転手になったとしても不思議はない」という者も。いずれも運転していた少年の年齢を聞いて仰天。「無事でよかった」と胸をなでおろしたという。
出典:http://www.thelocal.de
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)