16歳で車の運転免許を取得することもあり、親の車で学校に通うことも多いアメリカでは、10代になれば運転への興味が一気に増すとも言われている。しかしトラックの運転までしてしまうとは…!? 高速道路で思わぬカーチェイスを繰り広げた11歳の少年が大きな話題となっている。
ミネソタ州のメディア『WCCO-TV』によればドッジ郡で20日午後3時ごろ、11歳の男子小学生がコンクリートミキサ車を時速114kmものスピードで運転。その運転技術は驚くほど巧みで、警察車両との熱いカーチェイスを繰り広げたもよう。制止まで1時間を要したことが人々を驚かせている。
無免許かつ無謀な危険運転を行ったその少年を必死に追いかけたのは、ミネソタ州の州パトロール隊、ドッジ郡保安官事務所、カソン市警およびドッジセンター市警の各車両。少年が運転していたミキサー車はカソン市のセメント工場から盗まれたもので、ある地点でパトカーが設置した「スパイクストリップ(タイヤをパンクさせるためのトゲ付き装置)」を踏んだことからタイヤがパンクし、そのホイールリムが道路や芝生にダメージを与えながら走行を続けたという。
少年をよく知る近隣住民のジェフ・ベッドウさんは、同メディアの取材に「農家で生まれ育った彼はトラクターの運転方法はすでに知っていたはずで、トラックの運転もできるようになっていたのでしょう。しかしその場にもしも他の車両や歩行者がいたら悲惨な事故が起きていたはずです」と眉をひそめながら話した。
どう命じられても車を停めようとしなかったその少年。最終的にはドッジセンター市のある道路に追い詰められて運転を諦めたが、ミキサー車を下りると逃走を図るなど往生際も悪かった。現在その身柄はオルムステッド郡ロチェスターの少年矯正施設にあり、起訴は免れないという。
出典:http://minnesota.cbslocal.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)