米フロリダ州のある町で11歳の少年が行方不明となり、警察犬や多数のパトカーが出動するなか上空をヘリコプターで旋回していたのはTV局のリポーターとカメラマンであった。ある時、民家の屋根で眠る子供の姿を偶然にも捉えたことから彼らは警察に連絡。するとそこは警察に捜索願を出していた家であることが判明した。失踪から約2時間、思わぬ形で少年は無事保護されたが…。
米フロリダ州南東部に位置するハイアリア市から『WPLG Local 10』などが伝えたこの話題。20日の正午ごろ、紺と赤のコントラストに7の文字が目立つWSVN-TVの中継ヘリ「7SkyForce HD」からリポーターのラルフ・レイバーンさんがふと目にしたのは、行方不明として捜索願が出されていた11歳のエンジェル・ゴート君で、瓦屋根にブルーのシートと赤いマットを敷いて横になっていた。
エンジェル君は「ADHD(注意欠如多動性障害)」という診断を受けており、いったん体が動き出すとその多動性や衝動性をコントロールできなくなってしまうことから、実はこうしたことを普段から繰り返していた。その日も午前10時頃、サマーキャンプに「行きたくない」と言って母親と大喧嘩になり、思わず家を飛び出してしまったという。