多くの祖父母にとって、「孫は目に入れても痛くない」存在である。離れて暮らす孫と過ごせる時間は、きっと特別なものだろう。そんな可愛い孫と旅をする「まご旅行」が、最近ひそかに人気のようだ。今回、株式会社JTBメディアリテーリングが「シニアの旅行に関する調査」を実施したところ、興味深い結果を得られた。
このアンケートは、孫を持つ50~70代の男女500名を対象に行われたもの。まず「夏に旅行に行くとしたら、誰と行きたいですか?」と質問したところ、1位に輝いたのは互いの「パートナー」。しかし実の息子・娘を抑えて、2番目に多かったのが「孫」で14.2%だった。
では、実際に孫と旅行した経験がある人はどれほどいるのだろうか。すると、「行ったことがある」が43.8%となり、半数にも満たないことが判明した。
そこで「孫と旅行に行ったことがある」と回答した人に対して、「もう一度孫と旅行に行きたいと思いますか?」と質問。なんと「行きたいと思う」人が95.4%と、脅威のリピート希望率である。シニア世代はお孫さんとの旅行にとても満足しているのだろう。
一方「行ったことがない」と答えた人には、「孫と旅行に行きたいと思いますか?」と尋ねると、73.3%が「行きたいと思う」と回答している。とはいえ、「孫を旅行に誘ったことがありますか?」との問いには、65.8%が「誘ったことがない」と答えた。行きたくても、なかなか誘えないのが現状のようだ。
「誘ったことがある」という34.2%の誘い文句を見ると、「『飛行機に乗って沖縄へ行こう』と初めての飛行機に乗ろうと誘った」(富山県・67歳・男性)、「電車が好きなので、新幹線・在来線に乗せた」(東京都・75歳・男性)など、孫が好きな乗り物で誘う人が目立った。誘い方が分からない人は、お孫さんの好きなものやスポットから、旅行に誘ってみるといいかもしれない。