カプチーノやラテをキャンパスとして描く「ラテ・アート」。その腕を世界中のバリスタたちが競う大会が催されている。このほど韓国在住のバリスタによるラテ・アートがこれまでにないほど斬新だと話題になっており、彼が勤務するカフェは予約が殺到しているという。サイト『BoredPanda』や『Oddity Central』、英『Metro』など複数メディアが伝えている。
韓国・ソウルの聖水駅にあるコーヒーショップ「Café C. Through」のオーナー兼バリスタであるリー・カン・ビンさん(26歳)。彼のインスタグラムフォロワーは10万人を超える。人気の理由はずばり、リーさんの斬新なラテ・アートだ。
リーさんはラテ・アートを「クリームアート」と呼び、ミルクの泡をキャンバスに見立て洗練されたデザインを作り上げていく。使用するのは細い金属針と小さなスプーン、そして食用色素だ。
リーさんが描くフィンセント・ファン・ゴッホの「星月夜」は、その色鮮やかさと精巧さでため息が出るほど美しい。また、色のついたマシュマロを桜の花に見立てた3D的な作品も手掛けており、そのスキルにはただ驚かされる。
今回、テックインサイトはリーさんに取材を試みた。3年前からこのラテ・アートを始めたリーさんは独学でその手法を学び、現在では水彩画からアニメのキャラクター、化学記号や肖像画と幅広いジャンルのラテ・アートを披露している。リーさん曰く、「特に水彩画の作品は一番難しい。でも、やり甲斐がある」とのことだ。
「色やデザインの幅を広げることで、従来のラテ・アートに新しい風を吹き込みたかった」と語ってくれたリーさん。そんなリーさんの作品に魅せられるバリスタは多く、リーさんは韓国で「クリームアート」の教室を開くまでになったという。